不眠症(睡眠障害)
睡眠は人生に不可欠です。十分で継続的な睡眠をとることによって私たちは元気に活動することが出来ます。睡眠は私たちの人生そのものにも大きな影響を与えます。眠りが浅く十分でないとされる不眠症は、多くの人が経験している最も一般的な症状の一つです。マヨクリニックの研究によると10人に1人のアメリカ人は慢性的な不眠症で、4人に1人は時々そうした症状に苛まれているといいます。
誰でも睡眠が浅いと感じることがありますが、慢性的な不眠症の定義は下記のとおりです。
- 寝つきが悪い
- 深夜に目が覚める
- 朝早すぎる時間に眼が覚めてしまう
- 日中にうつろだったり眠気を感じる
2002年米国睡眠学会の調査によると、74%のアメリカ人の大人は睡眠に関する悩みを経験したことがあり、39%は平日の睡眠時間が7時間以下、3人に1人以上(37%)は日中の活動に影響する眠気を感じるそうです。女性は男性よりこの傾向が強いらしく、年齢と共に顕著になるとの事です。リサーチによると、ある特別なサウンドとノイズが睡眠を手助けすると報告されています。
過去100年に渡って、人間は活動の幅が広がり、総じて睡眠の時間を減らす必要に迫られてきました。例えば、残業が増えたり労働時間そのものが増えたり、また20-25%のアメリカ人は時間の不規則な労働者ですし、また通勤時間が長い人もいます。生活のスタイルは大きく変化しましたが、私たちの体がちゃんと機能するには一定の睡眠が必要なことはいつの時代も変わりません。カーモナ博士は2004年の薬学学会で、「睡眠に関する研究は医学において最も重要な研究だ。しかしながら、理解が深まっておらず、研究しても評価もされていない。」と述べています。さらに、「7000万人のアメリカ人が150億ドルの医療費に関与し、500億ドルの労働生産性が失われている。」とも述べています。
不眠症の原因は?
- ストレス:仕事や学校生活、健康、家族に関する心配事が強くなりすぎ、リラックスできない状態になることです。
- 刺激物:向精神薬や高血圧、ステロイド薬の服用は睡眠に影響を与えます。うっ血除去薬やダイエット用の製品はカフェインを含み、他の刺激物は不眠症を引き起こします。抗ヒスタミン剤は、それを服用したとき最初はふらふらしますが、夜中に何度も起きなければいけないほど泌尿器の機能を悪化させる可能性があります。
- 仕事環境の変化:旅行や遅くまでの仕事、早朝勤務などは体のサーカディアンリズム(24時間のリズム)を乱し、寝つきを悪くさせます。もともとサーカディアンという言葉はラテン語からきており、サーカは関係、ディアは1日を表します。サーカディアンリズムは体内時計として人の覚醒と睡眠や代謝、体温を適正に保ちます。人は眠るとき2種類の睡眠を繰り返しています。レム睡眠(眼の動きを伴う浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)です。大体、一晩に4-5回のレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返します。その両方が睡眠には大事です。年配者はノンレム睡眠の時間は減少してゆきます。年配者は眠りが浅い理由です。サーカディアンリズム不全症、この複雑な「体内時計」は壊れることがあります。リズムが後ろにずれている場合は、「時計」は遅れていると言えます。その症状を患っている人は3-4時まで眠ることができません。また、昼まで起きることができません。早く眠ってしまう人は午後7-8時には眠り、午前3-4時には眼が覚めてしまい、それ以上眠れなくなります。
- 睡眠薬の長期服用:睡眠薬は、眠りに就きやすくし、よく眠れるように促します。しかし、それは不眠症の治療ではありません。睡眠薬は、日中に眠くなる、心理的な減退、体のふらつき、呼吸性の陰鬱などの副作用もあります。不眠症の治療として認められているいくつかの薬の処方があります。これらの中には、タマゼパムのようなベンゾディアゼピンがあります。ゾルピデムやザレプロンのような新しいベンゾディアゼピンのアゴニスト受容体や、最も最近のものでは、ラメルテオンが不眠症の治療に使われます。いくつかの薬はすぐに効き、初期の睡眠導入時の問題には最も効果的でしょう。また、ゆっくり効くものもあり、それらは睡眠中効果が持続するでしょう。医者の処方は患者の症状によります。一般的には、毎日使う場合にはその効果は薄れていきます。多くの場合、不眠症治療薬は、慢性的な不眠症でない限り、1-2日、もしくは1-2週間のように一定期間の使用を前提としています。
- 加齢:不眠症は加齢と共に顕著になります。年をとると、睡眠に変化が現れます。睡眠パターンの変化、眠っても疲れが取れないと感じたりします。しかし、これは正常な加齢による睡眠の変化ではありません。サーカディアンリズムが変化し、眼球運動が伴うレム睡眠の時間が増え、しっかり休息がとれるノンレム睡眠が減ります。眠りが浅く、眼が覚めやすくなっています。これが年配者は眠りが浅い理由です。加齢と共に、体内時計は進みがちになります。夜早い時間に疲れを感じ、朝は早く眼が覚めます。活動が変化していることが関係しています。年をとると共に、肉体的、社会的な活動が減少します。適度な活動は良い睡眠につながります。自由な時間が増えて、コーヒーやお酒を飲んだり、昼寝をしたりするようになります。これらは夜の睡眠に悪影響を与えます。体の変化も影響しています。慢性的な関節炎、背中の神経痛、リューマチや鬱、ストレスなどが睡眠を阻害します。年配者の男性はよく前立腺肥大になるが、これにより尿の頻度が上がり、睡眠を阻害します。女性は、夜甘いものをとることなどにより月経が不規則になり睡眠を阻害することにつながります。他にも加齢と共に増えてくる睡眠を阻害する症状は睡眠時無呼吸症候群、足むずむず症などいくつかあります。睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に定期的に無呼吸になり眼が覚めます。これに関しては担当医に相談ください。足むずむず症は、睡眠中に足に不快感を感じ、動かさないといられなくなり、眠れなくなります。
処方薬
向精神薬:レクザプロ、ゾロフト、プロザック、パキシル
血圧降下剤:アルダクトン、スピロラクトン、ロプレッサー
コルチコステロイド:一般的にはプリドニゾンが関節炎、大腸の潰瘍などには使われます。
不眠症が副作用としてあらわれるこれらの薬といえども服用停止はお勧めできません。むしろ、それらの薬を服用しながらでもリラックスする方法を模索することが重要です。リサーチによるとある特別なサウンドとノイズが睡眠を促すと報告されています。
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薬局での処方
うっ血除去剤:スダフェド、ドリスタン 抗ヒスタミン:アレグラ、ベナドリル、クラリチン、テルドリン
抗ヒスタミンは不眠症の治療薬として一部の患者には有効です。有効でない患者もいます。また、副作用を伴う場合もあります。
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リューマチと関節炎
中高年もしくは年配者、とりわけ女性はリューマチと関節炎を患いやすい傾向にあります。この2つの病気は相互に関連しています。
リューマチは全人口の2-6%に及ぶ一般的な病気です。女性は特にかかりやすくその比率は女性4に対して男性1となっています。年齢と関係し、50歳代の女性が最もかかりやすくなっています。
研究者もリューマチの本当の原因はわかっていません。いくつかの重要なことはわかっています。リューマチは知らない間に徐々に進行します。首と背骨の下部が関係しているそうです。交通事故、仕事上での事故、ウィルス性の病気、手術、注射、精神疾患などが関与するといわれています。
リューマチは原因がわからず、他の病気と間違いやすいので、医者にとっても診断が難しい病気です。患者は正しく診断されるためには、症状を正しく申告する必要があります。リューマチは最初は出産を迎える年代で起こります。子供、老人、男性も影響を受ける可能性もあります。十分休養がとれない睡眠は兆候の一つです。また、痛み、筋肉疲労、衰えなどもそうです。他にも兆候はあります。朝起きたときの硬直感、筋肉と間接の痛みなどです。よく眠れない、常に体がだるいなどの症状もそうです。筋肉や関節のしびれ、記憶力、集中力の低下も兆候の一つです。
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関節炎について
関節炎は、関節の細胞組織の破壊と痛み、硬直化を伴う、炎症性の病気です。どの関節にも起こり得ますが、特に臀部、ひざ、かかと、背骨に起こります。親指や中指の付け根の関節など、指の関節にも影響します。まれにですが、手首、ひじ、肩、くるぶし、あごにも起こります。炎症、はれ、最も重要なのが痛みですが、これらは関節炎の特徴です。
関節炎は人間にとって最も古くからの一般的な病気です。60歳以上であれば程度に違いはあれど、ほとんどの人が経験します。そのうち、特にひどい人が症状に出ます。関節炎に治療法はありませんが、適切な対応で症状を和らげ、悪化してゆくのを防げます。
もし不眠症になったら
もし飛行機での旅行など短期的な理由で不眠症になったら、それは自然に治るかもしれません。日常で下記に注意してみてください。
- 規則正しい生活を心がける。いつも同じ時間に寝て、同じ時間に起きる。
- 日中にスナックなどを出来るだけ食べないようにする。
- 毎日運動をする。就寝前に軽い運動を2-4時間行うとよく眠れるかもしれません。
- 午後には外出し日光を浴びることで体内時計を正常にできます。
- 賢明な食事を心がける。夕食は適度な量をとり、就寝直前の飲食は避ける。
- 刺激物は避ける。お酒、タバコ、また夜のカフェインなど。
- 就寝前には何か楽しいことをして、緊張をほぐし、心配事を排除する。
- 就寝前に入浴し、アロマやラベンダーのボディソープなどでリラックスする。
- 疲れているときはすぐに寝る。ただし、眠れないなら無理に寝ようとせず、起きて過ごし、またベッドにもどる。
- 就寝前に見るテレビ番組や読書はその内容が、あなたの心配事に直結するようなものは避ける。
- ベッドで音楽を聴く。ボリュームは小さめにし、心が安らぐものを聴く。自然のサウンドが収録された音楽プレーヤーを購入し、「スプリングレイン」や「マウンテンストリーム」、「オーシャンウェーブ」、「サマーナイト」を聴いて一日の疲れを取る。
- 暗くして、多少涼しめの心地よく眠れる環境を作る。
寝るための準備を整えてるにもかかわらず、問題が続くようであれば、専門家に相談して下さい。心地よく眠る以上のものが得られるかもしれません。睡眠を改善することは、鬱や不安障害、心不全、癌、潰瘍、骨粗しょう症などの病気なるリスクを減らす効果も得られます。
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